各立地ごとの土地利用の形態とヨシ原の分布状況をみると、大芦橋周辺では大規模な耕作地の造成が進んでおり、全体としては自然の植生はかなり少なくなっている。しかしながらヨシ原についてみると、その割合こそあまり多くないが、比較的まとまった大きな群落が残されている点が特徴であり、このような大面積でのヨシ原の保全が望まれる(図1−4)。また木本群落は川岸に隣接したヤナギ林を除くと、分断化された小規模な林分しか残っておらず(図1−5)、土地面積の割合としても3%以下で非常に少なくなっている。糠田橋上流部と糠田橋周辺部でもほぼ同様の傾向であるが、ヨシ以外の草本群落がやや多い状況にある。
図1−4 主要な調査地点におけるヨシ原の平均面積
(量大面積と最小面積の範囲を同時に示している)
図1−5 主要な調査地点における木本の平均面積
(最大面積と量小面積の範囲を同時に示している)
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